「クリムト展」を観て:問い

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クリムト:オイゲニア・プリマフェージの肖像-一部



今回、豊田市美術館で開催していた「クリムト展」を観てあらためて考えた。

 

特に大きい絵について、
「絵を描くとき
引いてみたイメージを
近くで描くときどうやればいいのか???」

 

という問いをもった。
特に印象派の絵画ではこれが顕著で、モネなど近づいてみるとなんだか分からないのに
引いてみると、なんともいえない”場”の雰囲気が表現されている。
もちろん、作家がキャンバス近くで描いて、頻繁に引いて観察しているとはいえ
近くで描いている時に、引いて見たときのイメージを持ちながら
描かないと こういった作品にはならないはずだ。

 

それも経験、訓練のたまものなのだろうか?

クリムト展 ウィ-ンと日本1900:豊田市美術館

豊田市美術館は初めて行った。
けっこう大きな駐車場があるけれど、繁忙期はそのキャパを超えてしまう。
驚いたのは入場チケットを買うための長蛇の列。漏れ聞こえた声によると一時間半待ちとか...?
たまらず、歩いて10分程度のところにあるローソンでわざわざ当日券を購入して入場した。
入場口は不思議なほどすいていた。
しかし、場内はそれなりに混んでいた。
来週(10/14)でクリムト展が終了するということと、日本人にクリムトが人気だという証だろう。
さすが世界のトヨタのおひざ元の美術館。とっても立派だ。

画家は皆、イタリア芸術に学んでいる。
模写して練習をしている。ルーベンスもそうだったな。

クリムトと言えば女性をモチーフにした絵が有名だ。
今回、風景画、
クライアントから与えられた「医学」「法学」「哲学」というテーマを、伝統的な寓意表現ではなく、
独自の解釈によって描き出した作品
を鑑賞して、新たなクリムトの作品を知ることができた。
作品の中にはいろんなメタファーが配置されて、全体でテーマを表現しているようだった。

近年アニメの空想上の近未来イメージを見ているかのような感じがした。
とくに《医学》(1899-1907)の左上に浮遊する女性の裸体は印象的だ。
約100年前の絵だが、人間の本質は変わったおらす、身体も殆ど変化していない。
100年で大きく変わったようにみえるが、実は本質は全くといっていいほど変わったいない。

表面的な流行に流されて本質を見失うのは愚である。

 

クリムト 医学 哲学
http://blog.livedoor.jp/removeremove/archives/51468613.html
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/19934
クライアントから与えられた「医学」「法学」「哲学」というテーマを、伝統的な寓意表現ではなく、
独自の解釈によって描き出したからだ。
とくに《医学》(1899-1907)の左上に浮遊する女性の裸体など、露骨な性の表現は、大学関係者たちにとって、真面目な学問の場にふさわしいものとは思えなかった(その後もクリムトは制作に取り組み、作品を公開したものの、そのたびに激しい議論を引き起こしたため、最終的には契約そのものを破棄している)。
ウィーン分離派」を形成した。

 

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クリムト《医学》

 

大人になってデッサンを学ぶということ

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大人になってデッサンを学ぶということ

 

整体を通信教育で習得する講座の広告を新聞で見ると、とっても
いかがわしい匂いがプンプンでいなや感じがします。

整体を施術するよりも、整体を教えた方が絶対コスパがいい。
昔、整膚とう整体っぽい施術の実地講習を受けたことがある。
その時、絶対に実地講習を受けて実際に患者さんの体を触って
経験を積み重ねなければ習得できないと確信したのです。

分野は違いますが、デッサンも通信講座のような形態では取得する
のは困難だと思います。

とはいえ、仕事が忙しい、近くに適当な教室がない、いまさら初めても遅い、
どうせ上手くなれない、才能がない.... 等々。
理由は様々ですしょうが、興味はあるけど実際に始めるのは.... ????
という人が大半でしょう。

かくいう私も、デッサン教室に通い始めるまで約三年間もんもんとした
日々を無駄に過ごしてしまいました。

しかし一旦はじめてみれば早や三年が経ちました。
クラスには美大受験を目指す高校生が多くいます。
彼らの吸収力と成長のスピードは驚くほどで、やっぱり若いうちに
始めないとだめなのかな~と弱気な気持ちもちらほらわいてきます。

しかし、大人には大人のスタイルがあります。
そもそも今から美大を受験しようなどとは夢にも考えていません。
だから、他人と比べることはもそもそも意味がありません。

義務教育時代の美術教育は、自由に描いてください的な無軌道な
内容だったように記憶しています。

この三年間でデッサンの技術以上の”何か”を
たくさん得ることが出来ました。

 

その”何か”はいわゆる暗黙知というやつで、言語化が難しいのですが
とにかく書いてみます。

1. 対象をもよく観るようになった
2. モノの構造を考えるようになった
  見えない部分も含めて表面的な形だけ見ていてもうまく描けません。
  そのことから類推すると、人間はいままでの経験から見えているいる以外の部分も想像して補完しているのではないかと思われます。
3. 世界が興味深く見えてくるようになった。

 

デッサン教室とは別に、約一年前から”毎日スケッチ”を始めた。
”毎日スケッチ”とは、ほぼ毎日朝10分程度でボールペンだけで身近なモノ素早くスケッチすること。

デッサンは鉛筆で消したり描いたり、擦ったりを繰り返す作業なので
ある意味何度でも修正可能な方法である。

それに対して、ボールペンは Pentel K105、黒。
文房具店で100円程度で売れれている超一般的な普及タイプのボールペン。
普段生活しているとペンのインクを最後まで使い切る機会はなかなかない。
しかし、毎日使っているのですでに三回くらいインクを最後まで使い切っったことがある。
ちょっと嬉しく、誇らしいような気がする。
ボールペンも本望であろう。

なぜこのボールペンにしたかは、五十嵐大介さんという漫画家のファンだかれである。
「漫勉」という、漫画家さんが作画している様子をカメラで記録する番組で、五十嵐さん
が、このボールペンを使ったいるのを知ったからだ。
もちろん、同じ道具を使ったからといって同じように上手く描けるわけではない。
しかし、そこは気分を盛り上げるために、安易に同じので描こうとしたわけです。

番組では、連載中の「ディザインズ」の海岸のシーンを作画している様子が紹介されていた。
自分の中ではボールペンはほぼ同じ太さでそろった線を描く道具だという先入観があった。
しかし、五十嵐さんはボールペンでかすれた線を自在に描いていた。

自分も,Pentel K105を使い始めた当初は、全然かすれた線が描けなかった。
それが一年続けたいまでは、自在とまではいかなくてもある程度意図的に
かすれ線を描けるようになった。

自分の手の延長にPentel K105のペン先がある感じである。
なかなか気持ち良い。

この経験から得られた教訓:
道具は使いこめば使いこむほど、思うように使えるようになってっくるということ。

 

インプット大全を読んで:その2

インプット大全を読んで:その2

https://booklog.jp/item/1/4801400698
学び効率が最大化するインプット大全
著者 : 樺沢紫苑
サンクチュアリ出版 (2019年8月3日発売)

「インプット大全」目次
https://7newfaces.com/2019/08/06/post-4682/
<CHAPTER6 学ぶ>
人と会う/コミュニティに参加する/1対1で学ぶ/メンターに学ぶ1?2



<61> メンターに学ぶ

メンターをもつと成長が急速に加速するらしい。

 

私のプチメンター

メンターは一人でなくてもいい。
そいいう基準で考えると、現在自分には何人かのメンターがいる。

 

 1. 人生全般 → GWのバリの兄貴にお会いした。

 2. ネットビジネス → 8/2に実験思考の著者 光本勇介さんにお会いした。
           → だいぽんさん、和佐大輔さん、めぎゅさん

 3. マーケティング → 4月にStartup Weekendで知り合ったWuさんと時々会っている。

 4. アート → デッサンの西条先生

 5. クリエイティブ → コルクの佐渡島庸平さん、ほぼ日の糸井さん

 6. 資産有用 → ベスト生命の水野さん

 

後は、メンターをまねるのみ!

本:ぼくらの仮説が世界をつくる:その1

  • 日々のヒント-1706122019年10月02日

・コルク

https://corkagency.com/company




https://booklog.jp/item/1/447802832X

ぼくらの仮説が世界をつくる

佐渡島庸平

ダイヤモンド社 / 2015年12月11日発売

No.34

「ぼくはずっと、すごく好きな本について、誰かと深く語り合いたかた」

「好きなことを話し合える相手がいる」

 

No.164

「情報 → 仮説 → 実行 → 検証」 では なく

「 仮説 → 情報 → 仮説 の 再 構築 → 実行 → 検証」

 という 順番 で 思考 する こと で、 現状 に 風穴 を 開ける こと が できる の です。

 

No.219

新しい こと を 成功 さ せる には「 仮説 → 検証」 を 楽しむ

佐渡島 庸平. ぼくらの仮説が世界をつくる (Kindle の位置No.224).  . Kindle 版. 



No. 304

二重構造 で わかり にくい かも しれ ませ ん が、 ようするに「 いい 作品 とは、 新しい 定義 を 生み出す こと が できる もの」。 これ が ぼく の いい 作品 の「 定義」 という わけ です。

佐渡島 庸平. ぼくらの仮説が世界をつくる (Kindle の位置No.306-307).  . Kindle 版. 

 

No. 350

いま、 ぼく が 証明 し たい と 思っ て いる 仮説。 それ は、「 作家 の 考え た こと を 本 に する」 だけ だっ た これ までの 出版 の 形 が、「 作家 の 頭 の 中 を 出版( パブリッシュ) する」 という 形 に 変わる、 という もの です。

佐渡島 庸平. ぼくらの仮説が世界をつくる (Kindle の位置No.357-359).  . Kindle 版. 

 

No. 599

経済活動の範囲が広がったから貨幣が発明されたわけではない、ということです。貨幣ができたから経済活動の範囲が広がったので。

 

No.679

「人間 は どういう とき に、 どういう ふう に 感じ て、 どういう ふう に 行動 する ん だろ う か」 という こと を 突き詰め て いき、 人 に 喜ん で もらえる サービス を 提供 すれ ば、 企業 は 必ず 生き残り ます。

佐渡島 庸平. ぼくらの仮説が世界をつくる (Kindle の位置No.680-682).  . Kindle 版. 



No. 700

なぜ 今「 ストーリー の 時代」 なのか?

佐渡島 庸平. ぼくらの仮説が世界をつくる (Kindle の位置No.708-709).  . Kindle 版. 

 

No. 721

「背後にあるストーリーに共感するからモノが欲しい」という時代になってきた

No. 742

「ほぼ日」では、「なぜこの商品をつくらないといけないのか」「どんな人が作っているのか」

「どんな思いで作っているのか」ということを何日もかけて、おもしろい記事にしています。

商品に興味が無くても、その記事だけで十分楽しい。



No.764

「コースからアラカルトへ」

 

No.784

引いた目で見ると、この「二次創作をする」というのは、読者が作品に関わって補完するという意味で、

「教える側と教えられる側」「作品を作る側と受け取る側」という垣根を越えて、一緒に一つの作品を作って

いるとも、考えることができます。

 

No. 999

以前 から 堀江 貴 文 さん に「 メルマガ は 最強 の メディア だ から 活用 する と いい」 という アドバイス を もらっ て い まし た。

佐渡島 庸平. ぼくらの仮説が世界をつくる (Kindle の位置No.999-1000).  . Kindle 版. 

 

No.1043

居場所をみつける

 

No. 1052

アン・マイクルズ 「儚い光」

「ちょっと一杯飲みに行くか」

 

No. 1101

「モノ」ではなく「作品」として流通させる



インプット大全を読んで:その1

インプット大全を読んで:その1

 

https://booklog.jp/item/1/4801400698
学び効率が最大化するインプット大全
著者 : 樺沢紫苑
サンクチュアリ出版 (2019年8月3日発売)

一番の学び:
インプットする前に、目的、アウトプットを意識してからインプットを始める。

自分にあてはめた例として以下がある。
毎日スケッチ:
 今まではいきなり描き始めていた。
 最近は、構図、バランス、物を触ったりながめたりして観察してからスケッチを開始している。


本の構成として、基本見開き二ページで一つのトピックスにまとまっている。
絵、図、箇条書きでコンパクトにまとめられている。

日々の気づきやアイデアを溜めて、書籍化する時にまとめている感じがする。
長々とした文章ではなく、小分けした一つ一つの粒がそれで一つの完成したトピックスになっている。
twitter、LINE等のチャットツールなどのSNSはセンテンスが短くなっている。

そういう意味で、樺沢さんののも本の構成方法は今の時代にマッチしている思う。

ハードカバー本よりも新書がこのまれるようになり、今ではマンガや短いセンテンスのまとめ的記事が増えている。
もちろん、じっくりと時間をかけて本格的な小説を読むニーズはあるけれど、大多数の読者が求めているのはもっとライトな文章なのだろう。

インプットされる情報量は、意識的に情報をシャットアウトしない限り日に日に増えている。
そこで必要なのは、情報を意識的に取捨選択する技術だ。
又、自分で情報を受けて判断するのではなく、信頼するキュレーターをフォローして、そのキュレーターを通ってきた情報だけ読むことも必要であろう。

最近はあまり読んでいないが、ちきりんさんのブログは自分にとってキュレーター的役割をもっている。
但し、ちきりんさん自身も本で「自分のあたまで考えよう」と言われているので、基本姿勢は最終的には自分の頭で考えるばきだろう。


#本

『一度に複数のコトをしたい!』とう誘惑に常にかられる。

  • 日々のヒント-1706122019年09月25日

・ 種市勝覺さん

https://booklog.jp/item/1/4866800038

自分を変える「身口意」の法則

著者 : 種市勝覺

フォレスト出版 (2018年10月6日発売)

\1188  kindle版購入  20181130

『一度に複数のコトをしたい!』とう誘惑に常にかられる。

出来るはずもないことを、ただしたいという願望だけで空回りしている。

小さいことを、こつこととやる。

それしか凡人はできないのであります。

↓↓

 種市さん

■ 複数のコトを一氣に片づけてしまいたい!と焦る時。

https://ameblo.jp/sky-and-sea-corp/entry-12529132222.html

一年位前に、種市さんの本に出合った。

ヨガからの派生か?

普通は、身口意がバラバラで一致していない。

それを一致させて整えれば、うまくいく。

それでは、どこへ一致させるのか? それが問題だ!!

もし、なんでも叶うなら 何をするか!

世界一周の旅

ノマドワーカー:お金を稼いでリタイアして、暇を持て余すのは退屈だ!

他人の何らかの価値にコミットできる。価値を与えることができる事。

コンテンツ候補

 1. 今までの40年の仕事の経験

 2. 今までの思索蓄積

 3. 今までの読書の経験

 4. 勉強の経験

 5. 他人のノウハウのプロデュス:デッサンとか... etc

汎用的な法則を導き出す。

教育のパッケージ化をする。

価値を表現する。

ターゲット

 美大に合格する

 趣味で絵画を描きたい

 何か表現したい

 絵にコンプレックをもっている人

 説明、プレゼン、コミュニケーション →絵、図を活用

 学生の頃、図画工作が得意だったが社会人になって全くやっていな人達

 画家、デザイナー、漫画家志望

 映像作家:絵コンテ作成

 

ひとことに絵が上手くなりたいといっても、人それぞれ違う

https://booklog.jp/item/1/4779121183 

絵はすぐに上手くならない

著者 : 成冨ミヲリ

彩流社 (2015年10月21日発売)

↓ 書評

https://datalibraries.info/book-review-ehasuguniumakunaranai/

美大受験は見たものを描く。でも仕事では見ないで描く』(p26)

  これは著者が美大生時代、CMの絵コンテの仕事をした際に気づいたことらしいです。

  自分も絵は見て描くものだと思っていたので、仕事では『形を覚えて描かなければいけない』というのは発見でした。