「わたしが情報について語るなら」松岡正剛 著 :その2

この手の小中学生向けの大人の書いた本は読みやすいし、本質もわかりやすく伝えようとしていてとても為になる。


毎日新聞の日曜版に載ってくる、吉本ばななさんのエッセイ。自分の微妙な思いを、こんな文章で表現できたら素敵だな〜と思う。
日々、表現しようと数多く試みることが上達の母なのだろう。


人類の歴史をたどって、情報が人間にとっていかに必要になり、発展してきたのか。読んでしまえば、進化・発展の必然のようにも思えるが、その膨大な時間の中に数え切れない試行錯誤が内包されている。そいうやって醸造された営みのエキスが営々と現在の情報社会を形作ってきている。


何故、コンピュータが必要とされたのか? 社会、経済を管理する為に情報、数値化が必要で、コンピューターはそれにとてもマッチしていたので発展してきた。
最初は軍事目的で大砲の弾道計算を高速にする必要に迫られて発展した自動計算→ それが紆余曲折を経て、個別の計算機からネットワークに繋がって情報交換が高速に大容量で可能になってきている。


しかしながら、それが真に人間の感性にフィットしているかと言えば、そうでもない。
「わたしが情報について語るなら」松岡正剛 著 :その1のエントリーで書いた、「松丸本舗」への訪問の時の記録、写真をMac+Spotright検索したら簡単に見つけられた。そうした記憶の断片が、さらにその当時の記憶を呼び覚ましてくれる。

正しく、このような思考の連鎖を過去・現在をシームレスに繋いで、脳のなかで思考遊びするための道具。

新・MEMEX