現代美術とサブカルチャー論について

現代美術とサブカルチャー論について

ヨーロッパ、アメリカ文化のベースにあるのは、やはりキリスト教なのだと思う。彼らの翻訳小説を読むと、どうも違和感、理解不能な部分が多々あって、キリスト教的文化のベースをよく勉強してからでないと理解が難しい。
第一回の芸術学勉強会の教材「現代美術」東野芳明 著で、現代アートの作家の批評を読んでいると、どうもしっくりこない感はいなめない。
しかし、未知の世界とうものはいつもそういったことが常で、一つ一つ視野を広げていけば、新たな楽しみを見つけられるだろう。早速、文化芸術大学の図書館へ行って色々と図録を観てみようと思う。手始めに印象派の作品から理解を深めて徐々に現代アートへと親しんでいこう。

今日から、宇野常寛著の「サブカルチャー論講義録」読み(いや聴き)始めた。まだ、第三回の講義までしか読んでいないけれど、自分の国の自分が生きた時代を扱った批評は、肌感覚として分かりやすい。ちょうど読んでいる箇所に漫画「銀魂」が出て来る。娘が大ファンなので部屋の壁に大きな大銀魂展のポスターが貼ってある。基本的にギャグマンガなのだが、今までその面白さのツボがどうも分からなかった。この本を読んで、そういう見方もあるんだな〜とまた一つ新しい視点を知ることができた。
話が飛躍してしまうけど、自分が感じる「銀魂」と娘の感じる「銀魂」は大きく違うのだと思う。同じ物を観ていても全く違うモノを受け取っているのだろう。作品の善し悪しということとは別に、この作品はこう解釈できるという多角的な視点を知ることはとても面白く有用なことだと思う。
今までほとんど批評というものに対して、TVで見る評論家達が好き勝手なことを言っているな〜くらいにしか思っていなくて、正直バカにしていた。でも、最近、宇野常寛の批評を読んでみて、物事色んな見方があるんだな〜と思わせてくれて、批評という物そのものに関心を持つようになってきた。