クリムト展 ウィ-ンと日本1900:豊田市美術館

豊田市美術館は初めて行った。
けっこう大きな駐車場があるけれど、繁忙期はそのキャパを超えてしまう。
驚いたのは入場チケットを買うための長蛇の列。漏れ聞こえた声によると一時間半待ちとか...?
たまらず、歩いて10分程度のところにあるローソンでわざわざ当日券を購入して入場した。
入場口は不思議なほどすいていた。
しかし、場内はそれなりに混んでいた。
来週(10/14)でクリムト展が終了するということと、日本人にクリムトが人気だという証だろう。
さすが世界のトヨタのおひざ元の美術館。とっても立派だ。

画家は皆、イタリア芸術に学んでいる。
模写して練習をしている。ルーベンスもそうだったな。

クリムトと言えば女性をモチーフにした絵が有名だ。
今回、風景画、
クライアントから与えられた「医学」「法学」「哲学」というテーマを、伝統的な寓意表現ではなく、
独自の解釈によって描き出した作品
を鑑賞して、新たなクリムトの作品を知ることができた。
作品の中にはいろんなメタファーが配置されて、全体でテーマを表現しているようだった。

近年アニメの空想上の近未来イメージを見ているかのような感じがした。
とくに《医学》(1899-1907)の左上に浮遊する女性の裸体は印象的だ。
約100年前の絵だが、人間の本質は変わったおらす、身体も殆ど変化していない。
100年で大きく変わったようにみえるが、実は本質は全くといっていいほど変わったいない。

表面的な流行に流されて本質を見失うのは愚である。

 

クリムト 医学 哲学
http://blog.livedoor.jp/removeremove/archives/51468613.html
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/19934
クライアントから与えられた「医学」「法学」「哲学」というテーマを、伝統的な寓意表現ではなく、
独自の解釈によって描き出したからだ。
とくに《医学》(1899-1907)の左上に浮遊する女性の裸体など、露骨な性の表現は、大学関係者たちにとって、真面目な学問の場にふさわしいものとは思えなかった(その後もクリムトは制作に取り組み、作品を公開したものの、そのたびに激しい議論を引き起こしたため、最終的には契約そのものを破棄している)。
ウィーン分離派」を形成した。

 

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クリムト《医学》