低価格PCが採用するSSD、実はHDDの3倍と高価

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20080725/1006297/#

SSDと同様、モバイル用途向けの記憶デバイスである2.5インチHDDと比較してみよう。2.5インチHDDは320GB製品が1万2000円前後で購入できる。これを計算してみると、SSDと2.5インチHDDでは、容量単価にして50倍もの違いがあることになる。

 なぜ、SSDUSBメモリーでは、このような価格差があるのだろうか? 前述の通り、SSDUSBメモリーは同じフラッシュメモリーをベースにしている。しかし、USBメモリーのデータ読み取り性能は高速なものなら40MB/秒に達するが、書き込みは10MB/秒弱と遅い。これでは、HDDと同等の性能を実現するのは難しい。

 そこで、HDDの代替として採用されるSSDでは、より高速なタイプのフラッシュメモリーを使ったり、複数のメモリーに読み書きを分散させることで高速な読み書きを実現するマルチチャンネル制御など使って、読み書きともに120MB/秒以上の高性能を実現している。これが、USBメモリーとSSDの価格が違う主な原因となっている。