「わたしが情報について語るなら」松岡正剛 著
未来のおとなへ語る:シリーズ ポプラ社
以前から松岡正剛 の編集工学とう耳慣れない言葉に興味をもってきた。
「編集工学」の本を買ってみたものの、どうもよく理解できなくて途中で投げ出してしまった。
2012.04.28 に当時東京の丸善にあった、店内チョップ「松丸本舗」を訪れた。
↓
丸善 丸の内本店
4F 松丸本舗
編集工学研究所 松岡正剛 店主
人の脳の内部を旅するようにテーマ毎に編集された書棚の陳列がとても新鮮に感じられた。
この時、「松岡正剛」に関してネットで調べてみると、賛否こもごもの意見が検索された。
しょせん、ネットとはそういうものなんだと思った。
ネットは情報を編集して我々に提示してくれない。自分自身で取捨選択して編集する必要がある。
その後、「松丸本舗」は無くなってしまった。残念ではあるが、一般向けにはマニアックすぎて受けなかったのだろう。
本を読んでいると、作家、そしてその本に関わった全ての人々の編集作業が自分の内面の鳥のさえずりと呼応したときに、何かしらのシンクロシティーがうまれて、上手く表現できないけれども、たとえ小さくても、とても大切な壊れやすい結晶が、その場に現れたと感じさせる。確かにその場に、その瞬間にあった何か。
自分の目指す、MEMEXも自分にとっての「松丸本舗」を構築する為の便利なツールを模索しているなだろうと思う。