IoTファブリケーター
スタートレックのファブリケーター。
そこから、料理もプリントアウトされてくる。原子を原料にして、なんでもアウトプットできる。
iPhoneがそれまでのスマートフォンと大きく違ったのは、購入後に膨大なアプリをダウンロードして機能を拡張できたことだろう。又、人間とのインターフェースがより親和性が増し、愛着がわいてきたこと。
今、デッサン教室の鉛筆等の道具を置くオリジナルペン立てを試作中。
確かに、店にいっても自分の要求に100%応えてくれる製品は存在しない。
無いなら、作ってしまおう!!! 不完全でも、でもその不完全さがまた、かわいい、みたいな。
http://eco-pro.com/side/electronics/184.html
3Dプリンターは「IoTファブリケーター」になる――慶應大・田中浩也氏に聞く - サイド E
――3Dプリンターをイノベーションにつなげていくために、私たちはどのような姿勢で取り組むべきでしょうか?
新しい文化は、たとえ未熟でも積極的に表に出していくことが肝心です。
イノベーションというのは、最初から完璧な状態で世の中に送り出そう、という発想とは対極にあります。とりあえず出してみて、みんなで試して、そして育てる。そういうマインドセットが不可欠です。
3Dプリンターの性能も、現時点ではまだ限られています。ですが精度や完成度にこだわるあまり、実際に何かをするのをためらっていたら、イノベーションは生まれません。
今の3Dプリンターは、パソコンの歴史で言えばようやく家庭に入り込み始めた80年代初期ぐらいのもの。そこから今日の性能まで、どのぐらいの時間で到達したか考えてみてください。
◆人と「もの」との新たな関係性
――すでに3Dプリンターを意識してビジネスを展開しているのはどのような企業ですか。
ロボットやドローンといった比較的新しいジャンルの製品を扱うメーカーでは、もう3Dプリンターの普及を前提に戦略を立てているのではないでしょうか。
ロボットならユーザーは自分好みの顔のパーツが欲しいと考えるし、ドローンなら撮影や計測、運搬など用途に合った固有のアタッチメントが必要になります。そうしたニーズに対し、メーカーが追加の3Dデータを提供し、ユーザーが自分で出力して使う、というスタイルのサービスが生まれてくると思います。修理や交換パーツの3Dデータ提供なども広がっていくでしょう。
それだけではありません。ユーザー同士が、自作の3Dデータを公開したり交換したりして、好きなようにカスタマイズするようにもなる。すでに、ドローンをカスタマイズするパーツの3Dデータを自作してネット上に公開する動きは見られます。
これによって何が起きるか。
従来「もの」の価値というのは、それを手にした瞬間が最も高く、使っていくうちになだらかな曲線を描いて下がっていきました。物理的に空間を占有しているので、人と「もの」との気持ちのつながりが切れてしまえば、最終的にはゴミになってしまう。
ところが、絶えず新たな部品や拡張機能が実装できる、自分好みにカスタマイズもできる、言い換えればソフトウエアのように「もの」のアップデートが可能になれば、使い続けるうちに価値が下がるどころか、むしろ向上していくことになります。これは人と「もの」との付き合い方を劇的に変えることになるでしょう。
大事に使う、長く使う、というのとはまた別のアプローチであり、「更新」することで、人と「もの」との途切れない、サスティナブルで発展的な関係を形成できます。