色の世界

世はデジタルが全盛。

しかし、アートの世界は鑑賞者が人だから、人の眼、脳等の身体性にどう訴えるかが重要。
作る側、鑑賞する側ともに人間なのである。

色は無限。デジタルの世界では便宜的に色を色んな方法で定義している。目の色センサーはRGBで出来ているし、可視光領域しか感度がない。そして、脳の又DNAの記憶の中にある膨大な色の蓄積があると思われる。

当然身体性が違えば、例えばトンボの観ているイメージ、色は当然人間とは全然違うだろう。そして、それを感じる脳のアルゴリズムも全然違うだろう。

最近、透明水彩を始めた。
学生時代は不透明水彩しか使ったことがなかった。だから、基本混色だった。しかし、透明水彩は重ね塗りの混色が基本のようだ。
それでも、同じ絵の具でも水分量で全然違う色になる。

そのうえで、CLIP STUDIO PAINTを使って、絵の構図や配色を試行錯誤するのにデジタルツールは役に立つ。
リアルな色見本とともに、デジタルな色見本も作っておくととても便利だと思う。