5G時代の副業、在宅、ノマドでの仕事の可能性-20190202

5Gが普及すれば、スマホに替わる端末があらわれるだろう。例えばグーグル・グラスみたいな。
結論:
「従来の会社という狭いフィールドから離れて、ノマドなバーチャルな、仕事と遊びの境界線を越えて、多種多様なフィールドに同時並行して行き来する仕事のスタイルを実験すべきだろう。」
 
今は、出張して移動して面談している。確かにメール、CMSを通じてのコミュニケーションだと真意が伝わらなくて、まだるっこしい事が多々ある。でも、バーチャル空間で仮想的に身体を移動できれば、わざわざ移動して打ち合わせする必要はない。
日本の生産性はG7中最低らしい。
機械化して省力化すると仕事量が増えて原価が下がって、会社の利益が上がるだけのシステムでは今後国際競争力は更に低下の一途をたどるだろう。
 
今までのスタイルは、会社で長時間勤務して生産性は一向に上がらない。省力化しても結局自分が苦しくなるだけだから、モチベーション上がるわけがない。タクトタイムを極限まで減らせば、もはや人間は機械の一部の安価なアクチュエーターに成り下がってしまう。結局、AIで代替えされてリストラされるのが落ちである。
 
生産性を上げた後の空き時間に何をするか? それが問題である。空き時間にまた同様の仕事を詰め込むのは愚の骨頂である。Google20%ルールのような仕組みが必要だ。最近ではGoogle大企業病の影がさしているらしいが???
 
従来の会社という狭いフィールドから離れて、ノマドなバーチャルな、仕事と遊びの境界線を越えて、多種多様なフィールドに同時並行して行き来する仕事のスタイルを実験すべきだろう。
空き時間の活用とGAFAの様な成長する個人になる秘訣は出口治明さんの考えがとても参考になる。
出口治明さんの言葉はとっても刺さるな!
「兼業ということは、人・本・旅で勉強すること」
わが国では「大学院卒で勉強した人間は使いにくい」とかアホなことを言って採用しないので、日本は社会全体が低学歴なんですよね。だから、ユニコーンGAFAが生まれないんですよ。だから社会全体が勉強しないと。早く会社を出て、人・本・旅で勉強しない限り、新しい産業は生まれない構造になってしまっている。
政府が兼業を認めようとしているのも、兼業って何かと言えば、人・本・旅で勉強することですよね。違う人に会い、違う本を読み、違うオフィスで働くわけですかね。そうですよね。だからみんなでもう1度勉強しない限り、日本経済の陽はまた昇らないんですよ。
 
「いい仕事」とは、新しい価値を生み出す仕事。
誰にでもできるその方法とは?
 
「いい仕事」とは何だと思いますか?出口さんの考える「いい仕事」とは、今まで誰も思いつかなかった新しい価値を生み出せる仕事、つまりイノベーティブな仕事だといいます。さらに、イノベーションはあることを身につければ誰にでも起こせると言うのです。
 
「自分はアホだからイノベーションなんて起こせない、という人がいますが、それは違います。イノベーションというのは、アインシュタインによる相対性理論の発見のような、大それたものだけを指しているのではありません。
 
とあるラーメン屋の話を例に出しましょう。
店主はラーメン屋をオープンする前、東京の有名ラーメン店の食べ歩きをしたそうです。そのとき、店内に男性客しかいないことに気づき、女性ひとりでも行ける店を作れば売り上げが2倍になると考えました。そこで、彼は多くの女性がラーメン屋に対して抱いている『汚い』『タバコ臭い』『スープが服に散る』という不満を解消すべく、女性が入りやすいお洒落な店舗を作り、店内は全席禁煙にし、お客さん全員に紙エプロンを配ることにしました。さらに、ニンジンのピューレとムール貝で味付けした、真っ赤なスープの女性向けヘルシーラーメン・ベジソバを考案し、オープンから4年で3店舗まで店の規模を拡大させたのです。
 
ラーメン、ニンジン、ムール貝、それ自体は誰もが知っているものです。しかし、それらの素材を組み合わせることで『今までにない女性向け野菜ラーメン』という新しいものを創りだしました。なぜそのような発想が生まれたかといえば、店主がもともと食べ歩きが趣味で、美味しい食材や料理をたくさん知っていたらからです。ムール貝を食べたことのない人に、ムール貝とニンジンを組み合わせた料理を考えることはできません。
 
つまりイノベーションとは、蓄積した知識を独自の発想で組み合わせ、新しい価値を生み出すことなのです。
 
そのためにはまず、知識を増やさなければなりません。知識を増やすことは、考えたり行動するときの選択肢を広げるということ。選択肢を広げれば、自分の頭で考えられるようになります。知識を増やし、自分の頭で物事を考えられるようになれば、先ほどのラーメン屋のようなイノベーションを起こせるようになるのです」(出口さん)
 
イノベーションを起こすには、「知識」を積み、「自分の頭で考える」ことが大切であると話す出口さん。さらに、知識は「人から学び」「本から学び」「旅から学ぶ」ことで得られると言います。
 
「人・本・旅、これらが知識につながります。新しい学びを得られるような面白い人に出会うには、とにかくたくさんの人に会いに行くしかない。どうやったら良い人に巡り会えるのかと質問をされることがありますが。すごく面白い講演会だからと薦められて行ってみたら、興味が持てず居眠りしてしまったり、人数合わせでしぶしぶ参加した合コンで彼女ができたなど、そのようなことはたくさんあるでしょう。ですから、人から学ぶ機会があったら、まずは『YES』の姿勢で会いに行ってみてください。
 
本からの学びについては、特に古典を読むことを薦めています。何百年もの時を経て現在の市場に残っている古典は、無条件に優れていると考えているからです。古典を読むことで著者の思考のプロセスを追い、自分の思考力を鍛える。最初は難しくて読むのがしんどいかもしれませんが、考える力が身につきます。また、旅を重要視するのは、何事も“百聞は一見に如かず”だからです。生きた情報というのは、五感を通して伝わってきます。ピラミッドの大きさを本で知ることはできても、その場の熱気や砂の熱さを感じることはできません。旅に出て、自ら体験することで初めてわかることがたくさんあるのです。
 
そうやって人・本・旅を通してインプットしたことを、友達に話したりSNSで発信したりしてアウトプットまですることが大切です。人に伝えるために情報を整理し、言語化することで知識が定着しやすくなります」(出口さん)