対話20161229着想−4

過去の自分の体験

光学ついて勉強し始めて約9年が経った。
周りに聞ける人は一人もいなかった。

最初にやったのは旧来の手法。
学校で勉強していた時の名残で、とにかく関連書籍をあさり回った。
その結果、最近の専門書はどんどん教科書的になってきて実用的なエンジニアリング的な知識は殆ど書籍にはみあたらなくなっていた。
そこで発見したのは、それらの技術の黎明期にあったとても古い専門書籍の中にこのような知識がちりばめられていた。神田の古本街を散策していると、そんな面白い書籍に出会った。
それと、アメリカのエンジニアリング関係の分厚い書籍には、今でもこんな感じの実用知識が満載の物があるのを見つけた。でも、専門書とはいえ英語でかかれたこれらの書籍を良いむのは大変である。又、これらの翻訳書はほとんど出版されない。

次にやったのは、社内の自分よりこれらに関して知識を持っている人を探すこと。
でもこれが大変で、キーパーソンに行き渡るまでに多くの時間がかかった。そこで出会ったエンジニアは親切に教えてくれる人もいたし、こちらが初心者なので冷たくあしらわれた場合もあった。まあ仕事だからしかたないのだが。一番良いのはその人と人脈があって個人として話ができて仕事抜きで、お互い一技術者同士、友人同士として情報交換できた場合。

常時試していたのは、ネットで検索して文献、特許を探すこと。
大学生の卒論は、原理から丁寧に説明してあって分かりやすかった。でも、公開されている文章は限らている。

結論:
でも本当に自分が知りたいピンポイントな情報はネット上には無い!
以上のような方法を駆使して、蜘蛛の糸を手繰り寄せて自分なりの情報DBを構築していく以外にない。
まさに学問に王道なしである。
これらの試行錯誤の過程で、稚拙であっても実際に自分の手を動かして体で直に体験することが最重要だと思う。