喫茶店と東日本大震災 2011.03.11

喫茶店と東日本大震災 2011.03.11

 あの頃の記憶は、とても曖昧になっている。しかし、しかしあの当時家の中が被災地みたいになっていて、なるべくテレビを見ないようにしていたので、大震災自体の情報から意識して離れていた。なので、あすこから一番遠く離れていて、逆説的に一番身近にいたとも言える。
今なら、少し当時のことを俯瞰して見られるようになてきた。ありがたい。週末一歩も家から出ずに、寝てばかりいた。気力も体力もなかった。そこから少しづつ這い出ることが出来るようになったのは、喫茶店に行く習慣ができたことだ。週末、家から離れて自分だけの空間・時間に浸ることが、自分を客観的に見つめて自己回復できるきっかけになったのだと思う。